2014年11月1日(土)~3日(月)に、東京女子医科大学および(独)国立国際医療研究センターで開催された「第55回日本熱帯医学会大会 / 第29回日本国際保健医療学会学術大会 合同大会」において、特定非営利活動法人DNDi Japanは展示ブースを出展しました。本大会では、「官民連携時代の人材育成」のテーマのもと、講演やセミナーなどで度々、顧みられない熱帯病(NTDs)が取り上げられ、「官民連携によるNTDsのための医薬品開発」を行うDNDiにとっては、参加者に組織や活動を広める最適な機会となりました。
東京女子医科大学 弥生記念講堂での開会・会長挨拶の様子
11月2日(日)、3日(月)に(独)国立国際医療研究センターに設置したDNDi Japanの展示ブースでは、DNDiが進めるNTDsのための医薬品の研究開発(R&D)モデルやDNDiの役割、対象疾患と活動の目標、進捗、成果を、ポスターや写真、映像と各種広報資料を使って紹介しました。また2010年および2011年に、DNDiの主導とパートナーの取り組みによって改善された内臓リーシュマニア症の治療法で使用されている医薬品のパッケージを、疾患の蔓延国にあるDNDiのアフリカオフィスとインドオフィスから取り寄せ、展示しました。
内臓リーシュマニア症の治療で使用する医薬品のひとつ(パロモマイシン)
2日間で50名程の方々が展示ブースを訪問し、DNDiの取り組みに関心を寄せてくださいました。DNDiの大きな役割は、R&Dパートナーやドナー、政府、市民団体、NTDs罹患者などの様々な関係者から賛同を得、リソースや知識・技術を束ね、「NTDsのための医薬品開発」という共通のゴールに導くことです。これは、ともすると抽象的になりがちですが、展示ブースではNTDsの患者さんやDNDiの活動を紹介する写真と説明を展示することで、訪問者の方々にDNDiの活動をより具体的なイメージを持って理解いただけるようになりました。またNTDsが蔓延する国での保健医療活動の経験があり、医薬品のアクセスに問題意識を持っていらっしゃる方も多く、DNDiの取り組みや現場のニーズについて幅広い角度から意見を伺い、議論することができました。
DNDi Japanの展示ブースの様子
本大会を通して得たつながりを大事にするとともに、今後もDNDiは顧みられない病気で苦しむ人々のために、その果たすべき役割をより明確化し、多くのパートナーと共に活動に取り組んでまいります。
報告者:特定非営利活動法人DNDi Japan 森岡
内臓リーシュマニア症の治療薬・治療法開発に対するDNDiの方針
https://www.dndi.org/diseases-projects/diseases/vl/dndi-strategy.html
第55回日本熱帯医学会大会 / 第29回日本国際保健医療学会学術大会 合同大会 ウェブサイト
http://plaza.umin.ac.jp/nettaikokusai14/
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- 2024/2/15