主催:特定非営利活動法人DNDi Japan
共催:認定NPO法人 難民を助ける会 / 後援:JICA地球ひろば
東京発 – マイセトーマ (真菌性菌腫 – Mycetoma) は、アフリカ大陸 (チャド、エチオピア、モーリタニア、スーダン ‐ 特に広く蔓延、セネガル、ソマリア)、メキシコ、インド、イエメンなどの「マイセトーマベルト」という熱帯・亜熱帯地域 (北緯30度から南緯15度の地帯) で、豪雨をもたらす短い雨季と暑くて乾燥した気候の地域に特有な疾患です。蔓延地域において貧困、偏見などの社会問題や経済的損失を引き起こす要因となっており、子供および若い成人、特に屋外で働く男性は最も高い感染のリスクにさらされています。
重篤な感染症マイセトーマは2016年5月23日 世界保健総会においてWHOの「顧みられない熱帯病」公式リストに18番目の疾患として新たに追加されました。このたび日本の製薬企業であるエーザイ株式会社が創製した抗真菌剤ホスラブコナゾールによる臨床試験がスーダンのハルツーム大学菌腫研究センター (MRC) で開始されるにあたり、より皆さまにスーダンにおけるマイセトーマを患う顧みられない人々の現状と日本との関わりを知っていただき、ご理解いただくために、JICA地球ひろばにおいてトークセッションを開催いたします。どうぞ奮ってご参加ください (無料)。併せて同時開催の写真展もご覧ください。
記 |
● 日時:2017年4月6日 (木) 18:30~20:00 ● 場所:JICA会議室600 (JICA市ヶ谷ビル内6階セミナールーム) 同時開催写真展:4月4日 (火) から4月17日 (月) JICA地球ひろば (JICA市ヶ谷ビル内) 2階展示スペース https://www.jica.go.jp/hiroba/about/map/ |
トークセッションプログラム
<基調講演> |
以上
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【Drugs for Neglected Diseases initiative, DNDi:顧みられない病気の新薬開発イニシアティブについて】
1990年代後半、発展途上国の現場で医療活動に従事していた国境なき医師団のチームは、顧みられない病気に苦しむ患者を治療できないことに苛立ちを募らせていました。患者の治療に使用する医薬品の効果がなかったり、強い副作用があったり、あるいは製造中止になって使用ができないなどの問題があったためです。そこで、国境なき医師団は、1999年に受賞したノーベル平和賞の賞金の一部を、患者のニーズを重視して、顧みられない病気に対する治療薬の研究開発 (R&D) に取り組むための革新的な組織の設立に充てることに決定し、スイス・ジュネーブに本部を置く非営利財団として2003年7月に正式に発足しました。DNDiはヨーロッパを中心とした多くの政府機関および私設財団から資金援助を受けて活動しています。2013年度からは日本政府も参画する公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金 (GHIT Fund) による資金援助も受けています。また、WHOの熱帯病医学特別研究訓練プログラム (WHO-TDR) が常任オブザーバーとして参加しています。www.dndi.org
【DNDi Japanについて】
DNDi Japanは、2003年に日本の活動を開始し、2009年に特定非営利活動法人として東京都の認証を受けました。顧みられない熱帯病 (NTDs) に苦しむ途上国の人々を援助するために日本の窓口として、DNDi本部のプロジェクトを支援し日本国内外の協力先と協働して、NTDsの治療薬開発、それに関連する能力開発、ならびに啓発活動など、発展途上国の人々の保健医療、福利厚生に貢献することを目的とした活動を行っています。www.dndijapan.org
お問合せ:広報担当 松本 眞理 (mmatsumoto@dndi.org / TEL 03-4550-1195)