これまでの成果


比較的短期間に幾つもの事業が実施され、DNDi のビジョンを達成するための重要な成果となりました。
ヒトアフリカトリパノソーマ症(アフリカ睡眠病)
NECT – ニフルチモックスとエフロルニチンの併用療法臨床試験 - 2008年12月、有効性の期待できる臨床試験としてASTMHで発表され、同年、WHO必須医薬品リスト(EML)に申請。2009年4月、EMLに収載されました。
フェキシニダゾール – DNDi が実施したニトロイミダゾール・プロジェクトにおける化合物マイニングの最初の成功例です。非臨床試験は終了しており、2009年から臨床試験が始まりました。アフリカ睡眠病治療の新薬開発パイプラインに含まれる候補化合物です。2009年5 月、サノフィ・アベンティス社と共同開発契約を締結しました。
リード化合物最適化のためのパートナーシップ – 初期スクリーニング段階の研究からScynexis社とペース大学(共に米国)との画期的なパートナーシップを得て、有望な2種類の化合物系の開発が順調に進んでいます。
内臓リーシュマニア症
アフリカ、アジア、ラテン・アメリカにおける内臓リーシュマニア症併用療法臨床試験 – 既存薬を用いて3地域で実施されました。耐性の発現を抑え、より短期間で効果のある治療方法を提供するために、安全な短期併用療法を評価する目的で実施されました。;
- • 第三相試験 (アンビゾーム、ミルテフォシン、パロモマイシン)はインド、バングラデシュ、ネパールで実施するよう立案され、2008年6月にインドの2施設(Bihar)で患者のリクルートが開始されました。
- • アフリカでのパロモマイシン試験 - 東アフリカで1,000名以上の患者が参加した多施設試験。パロモマイシン(PM)とスチボグルコン酸ナトリウム(SSG)の併用による短期治療効果の評価と、パロモマイシンの承認申請を目的とした試験です。
- • アフリカにおけるアンビソーム試験 - 患者のリクルートを2009年に開始。より多くの地域での使用と、併用の可能性を探ることを目的としています。
リード化合物最適化のためのパートナーシップ – 2007年にインドの2団体、Advinus Therapeutics社とインド中央薬品研究所(CDRI)とパートナーシップが結ばれました。有望な化合物系が2種類発見されています。
シャーガス病
小児用ベンズニダゾール – 最初の小児用ベンズニダゾールの開発がペルナンブコ州薬学研究所(LAFEPE)との間で合意され、2010年に市場に出すことを予定しています。
リード化合物最適化のためのパートナーシップ – 2008年、研究初期のスクリーニング段階から分子を発展させることを目的としてプロジェクトが始まりました。パートナーは、Centre for Drug Candidate Optimization (CDCO)、エピケム社(Epichem)、マードック大学(Murdoch University)(オーストラリア)、オウロ・プレット連邦大学(ブラジル)です。
創薬プロジェクト
化合物の選択、標的の識別、標的の検証、分析試験方法の開発、ハイスループット・スクリーニング(HTS)、ヒットの確認, ヒットからリード化合物の選択に焦点を絞って創薬プロジェクトをしてきました。ヒトアフリカトリパノソーマ症のためのハイスループット・スクリーニング(HTS)(Eskitis 研究所、Scynexis 社)が実施可能となりました。内臓リーシュマニア症には韓国パスツール研究所のHTSが利用可能となり、またシャーガス病治療薬のHTSも開発中です。DNDi はダンディー大学、ロンドン大学公衆衛生熱帯医学大学院(LSHTM)、アントワープ大学と密接に連携をとると同時に、Medicine for Malaria Venture (MMV)、結核治療薬開発世界連合(GATB)、Consortium for Parasitic Drug Development (CPDD) とも開発関係を進めています。 DNDi はこれまでにGSK、サノフィ・アべンティス、メルク、ノバルティスといった製薬企業との協力関係を構築し、ファイザーやその他企業とも現在協力関係の構築に努めています。
研究開発能力の強化
研究開発能力の強化のための地域ネットワークが構築されています。
アフリカ:HAT プラットフォーム、リーシュマニア症東アフリカプラットフォーム(LEAP): GCP,倫理、治験モニタリングのためのトレーニング、データ安全モニタリング委員会(DSMB)の設立とトレーニング、臨床試験方法論のワークショップと最近の臨床研究成果の情報共有を行っています。
アジア:ネグレクテッド・ディジーズに対する医薬品開発を目指すアジア地域ネットワーク(PAN4ND): 植物、土壌、海洋微生物由来の化学薬品の分離、同定のためのアジア地域におけるスクリーニング能力の強化を目指しています。