第30回日本国際保健医療学会学術大会2015 ミニシンポジウム のご案内

[2015年11月13日 東京]

グローバルヘルスの潮流:三大感染症、エボラ出血熱、そして顧みられない熱帯病 (NTDs)
Trends in Global Health and Infectious Diseases:
From the Three Major Infectious Diseases and Ebola To Neglected Tropical Diseases

グローバルヘルスにおいて、今なぜ三大感染症 (HIV/エイズ、結核、マラリア)、エボラ出血熱、
顧みられない熱帯病 (NTDs) の対策に注力する必要があるのか。各演者の視点や経験を踏まえて議論します。
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エボラ出血熱やMERSは、国境を越えて感染拡大する恐怖と有効な治療法のない現状を世間に示しましたが、発展途上国において三大感染症は主な死亡原因となっています。また、感染症は急性症状や死をもたらすのみならず、慢性的な障害による患者の社会経済的な損失やクォリティーオブライフ (QOL) の低下をもたらします。とりわけ、顧みられない熱帯病 (NTDs) や三大感染症は、貧困と密接に関わる疾患です。

NTDsは熱帯地域の貧困層に多く見られる疾患の総称であり、ウイルスや原虫、蠕虫、細菌が引き起こす感染症です。NTDsの中でもWHOが重きを置く17の疾患は、149カ国の14億人以上が感染していると推計され、制圧が進んでいる疾患のある一方で、未だ有効かつ安全で費用対効果の高い治療法が確立されていない疾患もあります。

演者の國井修氏は世界基金 (The Global Fund) で三大感染症への支援戦略の策定や支援の効果検証を行っている戦略・投資・効果局の責任者として、クララ ファン・ヒューリック (Clara Van Gulik) 氏は国境なき医師団 (MSF) で人道問題担当の責任者として、バイロン アラナ (Byron Arana) 氏はDrugs for Neglected Diseases initiative (顧みられない病気の新薬開発イニシアティブ‐DNDi)で「皮膚リーシュマニア症」の研究開発プロジェクトの責任者として、昨今のグローバルヘルスの潮流に対する思いや、疾患対策に関わるモチベーションや、日本の貢献の可能性について、多岐にわたる議論を繰り広げます。

 

● 日時:2015年11月21日 (土) 17:00~18:00
● 場所:金沢大学角間キャンパス自然科学本館 第4会場大講義室B
http://jaih30.umin.jp/program/index.html

<シンポジウムプログラム>
座長
北 潔 (東京大学大学院医学系研究科、長崎大学大学院熱帯医学・グローバルヘルス研究科)
平林 史子 (特定非営利活動法人DNDi Japan)

 演者
1. クララ ファン・ヒューリック (MSF)
「疾患の流行を防ぐ:エボラ出血熱・髄膜炎・HIVの挑戦より」
Challenges in responding to Epidemics: Ebola, Meningitis and HIV
2. バイロン アラナ (DNDi)
「皮膚リーシュマニア症:グローバルな課題と治療薬開発の挑戦」
Cutaneous leishmaniasis: Global burden and treatment’s challenges
3. 國井 修 (世界基金)
「2030年までにHIV・結核・マラリアを制圧する-本当にできるの?」
End epidemics of HIV, tuberculosis and malaria by 2030 – ambitious or attainable?