DNDiは日本政府によるグローバルヘルス技術振興基金/国連開発計画への増資を歓迎します

[2016年6月2 日 東京]
Drugs for Neglected Diseases initiative (本部:スイス・ジュネーブ、最高責任者:ベルナール・ペクール医師、以下、DNDi) ならびに特定非営利活動法人DNDi Japan (東京、理事長:山田陽城) は、G7に関連した日本政府発表の中で、顧みられない熱帯病 (Neglected tropical diseases; NTDs) を含む感染症に対する研究開発に向けた日本政府による、グローバルヘルス技術振興基金 (以下、GHIT Fund)/国連開発計画 (以下、UNDP) のグローバルヘルス・イノベーションプログラムに対する1.3億ドルの増資を歓迎します。

「GHIT Fundは日本と世界における研究開発機関が革新的な協働により、顧みられない病気に苦しむ人々へ、より良い治療をもたらすことを可能にする大切な基金です。このたびの日本政府によるGHIT Fund/UNDPへの1.3億ドル増資の知らせに心躍る思いです。私たちは引き続き日本のパートナーの皆さまと協力し、イノベーションを実現させるべくNTDsの研究開発に真剣に取り組んでまいりたいと思います。今日、GHIT Fundによる革新的なメカニズムは貧困と関連した疾患の研究開発に取り組んでいる公的ならびに民間のパートナーに取って、非常に重要です」とDNDi最高責任者のベルナール・ペクール医師は述べています。

DNDi Japan理事長の山田陽城教授は「GHIT Fundは、日本の優れた科学技術、専門知識を活用し、顧みられない病気に対する研究開発プロジェクトを支援し、DNDiのような製品開発パートナーシップ (Product Development Partnership; PDP) と、日本の製薬企業、ならびに大学や研究機関および学界などの公的部門間の共同研究を促進してきました。お陰様でDNDiは2013年のGHIT Fund設立直後から現在に至るまで複数のプロジェクトが進行中です。今後、さらなるプロジェクトの発展を期待したいと思います」と述べています。

 

GHIT Fund支援によるDNDiと日本のパートナーによるプロジェクト:

  • 2013年:リーシュマニア症&シャーガス病について個々の企業/機関とスクリーニング (エーザイ、武田薬品工業、北里研究所、微生物化学研究所)
  • 2014年:シャーガス病の臨床開発プロジェクト (南米) (エーザイ)
  • 2015年:リーシュマニア症&シャーガス病について創薬ブースタープロジェクト (エーザイ、塩野義製薬、武田薬品工業)
  • 2015年:内臓リーシュマニア症誘導体最適化 (Lead Optimization) プロジェクト (武田薬品工業)
  • 2016年:皮膚リーシュマニア症についてCpG D35併用療法の有効性に関する非臨床試験 (ジーンデザイン)
  • 2016年:リーシュマニア症&シャーガス病について個々の企業/機関とスクリーニング (第一三共、エーザイ‐新たな追加契約締結)

以上

 

【Drugs for Neglected Diseases initiative, DNDi :顧みられない病気の新薬開発イニシアティブについて】

1990年代後半、発展途上国の現場で医療活動に従事していた国境なき医師団のチームは、顧みられない病気に苦しむ患者を治療できないことに苛立ちを募らせていました。患者の治療に使用する医薬品の効果がなかったり、強い副作用があったり、あるいは製造中止になって使用ができないなどの問題があったためです。そこで、国境なき医師団は、1999年に受賞したノーベル平和賞の賞金の一部を、患者のニーズを重視して、顧みられない病気に対する治療薬の研究開発 (R&D) に取り組むための革新的な組織の設立に充てることに決定し、スイス・ジュネーブに本部を置く非営利財団として2003年7月に正式に発足しました。DNDiはヨーロッパを中心とした多くの政府機関および私設財団から資金援助を受けて活動しています。2013年度からは日本政府も参画する公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金 (GHIT Fund) による資金援助も受けています。また、WHOの熱帯病医学特別研究訓練プログラム (WHO-TDR) が常任オブザーバーとして参加しています。www.dndi.org


【DNDi Japanについて】

DNDi Japanは、2003年に日本の活動を開始し、2009年に特定非営利活動法人として東京都の認証を受けました。顧みられない熱帯病 (NTDs) に苦しむ途上国の人々を援助するために日本の窓口として、DNDi本部のプロジェクトを支援し日本国内外の協力先と協働して、NTDsの治療薬開発、それに関連する能力開発、ならびに啓発活動など、発展途上国の人々の保健医療、福利厚生に貢献することを目的とした活動を行っています。www.dndijapan.org

 

お問合せ:広報担当 松本眞理 (mmatsumoto@dndi.org/TEL03-4550-1195)