皮膚リーシュマニア症ウェビナー録画映像及び議事録収載のサマリーが公開されました

 

長崎大学熱帯医学・グローバルヘルス研究科主催,熱帯医学研究所共催,DNDiおよび国境なき医師団が協力した、皮膚リーシュマニア症(CL)ウェビナーが2021年3月5日に開催されました。

世界で10億人以上がリーシュマニア症の感染のリスクに晒されています。感染を引き起こす原虫はリーシュマニアと呼ばれ、サシチョウバエによって媒介されます。リーシュマニア症は貧困と密接に関連する疾患で、治療しなければ死に至る内臓リーシュマニア症、最も患者の多い皮膚リーシュマニア症(Cutaneous Leishmaniasis:CL)など複数の病型があります。既存の治療薬は価格が高く、投与が難しく、毒性があります。薬剤耐性の問題も深刻化しています。

皮膚リーシュマニア症は人々に苦痛をもたらし、地域社会に深刻な影響を及ぼします。生命を脅かすことこそありませんが、皮膚の潰瘍や瘢痕は、社会的偏見から人々の孤立や心理社会的病態につながる可能性があり、また難民や移民が影響を受けていることもよく知られています。熱帯医学研究拠点研究集会の支援により2020年12月7日に皮膚リーシュマニア症の研究開発に携わる基礎研究者,臨床研究者,創薬専門家による皮膚リーシュマニア症研究会議が開催されました。さらに,熱帯医学・グローバルヘルス研究科主催,熱帯医学研究所共催,DNDiと国境なき医師団を協力団体とした,皮膚リーシュマニア症(CL)ウェビナーも3月5日に開催されました。

今回、議事録出版に合わせて、ウェビナー映像と各講演サマリーを公開することとなりました。ウェビナーでは国際的に活躍する専門家から、皮膚リーシュマニア症が母子保健やメンタルヘルス、紛争下の人道援助に及ぼす影響、必要とされる新しい治療薬・治療法やワクチンの研究開発の最新情報が共有されました。グローバルヘルスの現場での様子を知ることができる貴重な情報です。

 

 

 

Research Meeting and Webinar on Cutaneous Leishmaniasis (CL):Research and development for neglected diseases and associated social issues
皮膚リーシュマニア症に関する研究会議とウェビナー:顧みられない疾患に取り組む研究開発と社会的課題

 

※タイトルをクリックすると各講演サマリーがPDFで開きます。
Agenda & profile
巻頭言山田 陽城,北 潔

Part 1 Cutaneous Leishmaniasis (CL) Research Meeting/皮膚リーシュマニア症(CL)研究会議

Cutaneous Leishmaniasis: Current situation and DNDi’s approachByron Arana

Preclinical development of CpG D35 for combined treatment of cutaneous leishmaniasisKen J. Ishii
Prospects for new treatments for leishmaniasisCharles Mowbray
CL Treatment Strategy: The vision and pathway to accessOlawale Ajose
A live attenuated markerless prophylactic vaccine for leishmaniasis using CRISPR gene editingShinjiro Hamano

Part 2 Webinar: Cutaneous Leishmaniasis (CL)/皮膚リーシュマニア症(CL)ウェビナー

Cutaneous Leishmaniasis in conflict situationsKoert Ritmeijer
Cutaneous leishmaniasis and mental health: Exploring psychosocial impact and CL-associated stigma (the ECLIPSE programme)Lisa Dikomitis,Helen Price,et al.
Cutaneous Leishmaniasis (CL) in women and childrenIssam Bennis
Cutaneous Leishmaniasis: Current treatments and gapsByron Arana
Current approaches to the development of a vaccine against CLYasuyuki Goto

臨床評価